5月20日(土)、21日(日)に東京ミッドタウンで行われた、働く女性を応援するイベント「WOMAN EXPO TOKYO 2017」。キャリア、美容、健康など幅広いテーマでお届けしたセッションの中から、「歯周病研究の最前線から~ 『一歩進んだ 歯ぐきケア』の新提案」の様子をリポートします。


【関連画像】近澤さん(右)と日経ヘルスの西沢元編集長


 食後に歯を磨いたり、洗口剤で口をすすいだり。毎日の習慣として当たり前にやっている口内ケアですが、「歯ぐきのケア」を意識したことはあるでしょうか。本セッションではライオン研究開発本部オーラルケア研究所の近澤貴士さんに、歯ぐきの健康と歯周病のメカニズムについて詳しく解説いただきました。



 「食べる」「話す」「笑う」など口には重要な役割がたくさんありますが、歯の本数が減っていくと食べられるものが制限され、表情も見た目年齢も大きく変わってしまいます。



 では、歯を失う原因で最も多いのは何かというと、歯ぐきの疾患である歯周病なのです。42%と半数近くを占め、虫歯の32%を上回ります。「調査の結果、成人の80%が歯周病にり患していることが分かっています。世界で最も患者数の多い病気だとギネスブックにも記載されたほど、誰にでも起こりうる。つまり、歯周病の予防・改善がいかに大切かということです」(近澤さん)



 歯周病は、細菌の感染によって歯ぐきが炎症を起こす疾患です。歯ぐきの写真を示しながら近澤さんが説明します。「健康な歯ぐきは引き締まっていてきれいなピンク色。歯間乳頭という、歯と歯の間の歯ぐきもきれいな三角形をしています。それが歯周病になると赤くはれぼったくなり、歯間乳頭も丸みを帯びてくる。症状がさらに進行すると、下にある骨にまで影響を及ぼすリスクが高まります」。最終的には歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)が溶け始め、やがて歯が抜けてしまうのです。



 自分の歯ぐきの状態は、色や出血の有無、歯のぐらつきといったことで簡単にチェックが可能。「インターネットで『歯周病』『セルフケア』といったキーワードで検索するといろんなサイトでセルフチェック表が公開されているので、ぜひ活用してほしい」と近澤さんは呼びかけました。